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機能水は通常の水に対して特定の成分や特性が付与された水を差します。これらの機能水はその性質や成分に基づいてさまざまな分類が行われています。以下に一般的な機能水の分類について例を示します。
機能水の「アルカリ性」とは、その水のpH(水素イオン濃度)が通常の中性の水(pH 7)よりも高い値を持つことを指します。例えば、アルカリイオン水(Alkaline Ionized Water)は、電解イオン水装置を使用して生成され、通常pH 8からpH13の範囲のアルカリ性を持つ水です。アルカリ性の特性が強調されており、健康効果が主張されることがあります。アルカリ性の水の摂取が、酸性体質の改善や抗酸化作用に寄与するとされ、健康へのプラスの影響が期待されています。一方で、アルカリ性水に関する科学的な支持は限られており、健康に対する具体的な利点については議論の余地があります。水の効果については科学的な裏付けが十分でない場合があり、消費者は注意深く選択し、健康上の効果について医師や栄養士と相談することが重要です。
機能水の「中性」とは、その水のpH(水素イオン濃度)が中性であることを指します。通常、中性の水のpHは約7です。中性の水は酸性でもアルカリ性でもなく、ほとんどの一般的な飲用水や自来水は中性のpHを持っています。例えば、オゾン水(Ozone Water)は、オゾン分子(O3)が水中に溶解した状態の水を指します。オゾンは酸素分子(O2)から生成され、3つの酸素原子から成る不安定な分子で、強力な酸化作用を持つことで知られています。細菌、ウイルス、真菌、アレルギーを引き起こす物質など、さまざまな微生物に対して殺菌・消毒作用を持っています。これにより、食品、水、空気などの衛生管理に利用されることがあります。一方で、適切な濃度で使用しないと、効果が得られないだけでなく、逆に有害な影響をもたらす可能性があります。使用前には、具体的な用途に合わせて適切な濃度や時間を確認し、安全に使用するとが重要です。
機能水の「酸性」とは、その水のpH(水素イオン濃度)が通常の中性の水(pH7)よりも低い(酸性)値を持つことを指します。例えば、炭酸水(Carbonated Water)は 二酸化炭素(CO2)が水中に溶け込んでいる水で、爽快感や微弱な酸性を持つことがあります。炭酸水は二酸化炭素ガスが溶け込んでいる水で、炭酸飲料や炭酸水として知られています。一般的に飲料水として提供され、炭酸飲料のベースとして使用されます。その他の用途として、 炭酸水に含まれる二酸化炭素は、酸性を持っており、洗浄力があるため、食器やキッチンの清掃に利用されることがあります。機能水の分類は、市場によって異なることがあり、新しい種類の機能水が常に登場しています。但し、それぞれの機能や効果に対する科学的な裏付けは十分でない場合もありますので、慎重に選び、適切な情報を確認することが重要です。
一般的な機能水の性質と用途
当社では、主に機能水の「アルカリ性」のアルカリ性電解水を用いて工業部品洗浄やクーラント液等の工業利用を主な対象としています。強アルカリ性電解水とは、電解イオン水生成装置の陰極側において生成する強アルカリ性(pH10.5~11.5)の電解水です。 油脂の乳化やタンパク質の分解など有機物汚れの除去に優れています。アルカリ性電解水の脱脂についてのメカニズムは、いくつかの要因に起因しています。
例1:高いpHのアルカリ性電解水は、脂肪や油脂をアルカリ性環境下で鹸化反応に導くことができます。これによって、脂肪が水溶性の化合物に変換され、分散しやすくなります(アルカリの作用)。
例2:電解により、水中で水酸化物イオン(OH⁻)が生成され、これが油脂分子と反応して石けんのような物質に変化します。これによって、油脂や脂肪が分散し、浮遊しやすくなります。
総合的には、アルカリ性電解水は高いpHと電気化学的な効果によって、脂肪や油脂を分解し、浮遊させることができます。但し、具体的なメカニズムは使用されるアルカリの種類や濃度、電流密度などによって異なるため、詳細な条件によって変化する可能性があります。
機能水(Functional Water)は、通常の水に特定の成分や性質が付与された水のことを指すことがあります。このような水は、通常、特別な処理や添加物を使用して作られ、特定の効果を提供することが意図されています。また、その性質や成分に基づいてさまざまな分類が行われています。以下に一般的な機能水の性質や成分について例を示します。
電解イオン水のメカニズム
電解水は、電気分解によって生成された水で、通常は通電によって水分子が水素ガスと酸素ガスに分解されるプロセスです。この反応は以下のように表されます。
2H2O→2H2+O2
電解水の生成は酸化還元反応の一例です。水が水素と酸素に分解されることで、水素ガスは還元反応、酸素ガスは酸化反応を経て生成されます。電解水はその独特な性質からさまざまな分野で利用されています。
用途例1:食品業界では、電解水が食品や飲料の殺菌や洗浄に使用されることがあります。殺菌効果がありながら、無害で環境に優しいためです。
用途例2:電解水は油脂や汚れを分解する性質があり、家庭用や産業用の洗浄剤として使用されることがあります。これは主にアルカリ性電解水が使用されます。
用途例3:アルカリ性電解水が冷却液として使用される場合もあります。先に述べたように、冷却効果や洗浄効果が期待できます。
用途例4:電解水は産業用途でも利用され、金属の表面処理や洗浄、電子部品の製造などさまざまなプロセスにおいて応用されています。
但し、使用する際には適切な濃度や安全対策を確保し、特に消毒などの医療用途では厳格な規制が存在することに留意する必要があります。
酸性電解水は、通常、電解装置を使用して作られ、その過程で水分子を酸性およびアルカリ性成分に分解することによって生成されます。生成された水には水酸化物イオン (OH⁻) が残らず、代わりに酸化還元反応によって水素イオン (H⁺) が増加するため、水は酸性となります。酸性電解水はその強い酸性を利用して、様々な用途に応用されています。
用途例1:酸性電解水は食品の消毒や殺菌に使用されます。野菜や果物の表面を洗浄し、微生物を取り除くことで、食材の安全性を向上させます。
用途例2:酸性電解水は金属表面のクリーニングや処理にも使用されます。金属表面の酸化物や汚れを取り除き、表面を浄化し、製品の品質向上や耐食性の向上が期待されます。
特に食品業界や清掃業界で利用され、細菌やウイルスの除去、殺菌、消毒、および洗浄に役立つことがあります。酸性の性質を持つため、材料の適合性や環境への影響を注意深く検討し、安全対策を確実に行う必要があります。
「手のひら除菌効果試験」汚れた雑巾で手のひらに押し付けてサンティウスプラスで除菌洗浄した前後の一般細菌培養結果
電解次亜水は、電解装置を使用して塩水(食塩水)を電解することによって塩水から次亜塩素酸と次塩素酸イオンが生成され、これによって次亜塩素酸水が生成されます。強力な酸化剤であり、細菌、ウイルス、カビ、菌、臭気、および有害な微生物を不活性化または除去するのに役立つことが知られています。また電解次亜水は次亜塩素酸を主成分としていますが、一般的な次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)と比較して無毒性であり、また、使用後は水と食塩に分解されるため、環境に優しい特徴があります。電解次亜水はその優れた殺菌効果と環境へのやさしさから、医療、食品業界、家庭、農業、産業などさまざまな分野で利用されています。但し、生成条件や使用方法によって性質が異なるため、具体的な用途においては適切な製品や濃度を選定し、使用する際には指示や安全対策に留意する必要があります。
アルカリ性電解水は、電解装置を使用して生成され、電解プロセス中で水中の水素イオンの濃度を変えることによってアルカリ性が生成されます。アルカリ性電解水の特徴は、主に高いpH(アルカリ性)、洗浄効果、脱脂作用などに起因しています。
主な特徴1:高いpH値のアルカリ性電解水は、水にアルカリ性の物質(例:炭酸カリウム、水酸化ナトリウム)を添加して調製されます。高いpHは脱脂や洗浄の効果を高めます。
主な特徴2:アルカリ性電解水は強力な洗浄効果を持ち、油脂や汚れを効果的に取り除くことができます。これは特に、工業用機器や食品生産設備、金属表面などの清掃作業において重宝されます。
主な特徴3:アルカリ性電解水は脱脂作用があり、脂肪や油脂を分解しやすくします。これにより、金属の表面処理や製造プロセスにおいて脱脂作業に使用されることがあります。
主な特徴4:アルカリ性電解水は、通常の洗浄剤と比較して環境への影響が比較的低いとされます。生成過程において安全な成分が主体であるため、環境にやさしい特性を持っています。
これらの特徴より、アルカリ性電解水は飲料水や清掃、調理、美容、健康増進などのさまざまな用途に使用されています。しかし、健康への影響については、科学的な研究が進行中であり、その効果については議論が続いています。
純水は、無機物、溶解物、微生物、不純物、鉱物、および化学物質のほとんどを取り除いた、ほぼ純粋なH2Oから構成されています。以下は、純水の主な特徴です。
無色透明:純水は無色透明であり、外観上は通常の水とほとんど区別がつきません。
無味無臭:純水にはほとんど不純物やミネラルが含まれていないため、無味無臭です。
極めて低い電気伝導度:純水にはイオンや溶解物質がほとんど含まれていないため、電気伝導度が極めて低いです。これは、純水が電気をほとんど伝導しないことを示しています。
高い純度:純水は極めて高い純度を有します。通常、蒸留や逆浸透などのプロセスを経て製造され、微生物、溶解物質、不純物を取り除きます。
用途に応じた製造方法:純水は用途に応じて異なる製造方法が選択されます。蒸留、逆浸透、イオン交換などが一般的な製造プロセスです。
純水の特徴は、高い純度とそれに伴う無味無臭かつ無色透明な性質にあります。これらの特徴は、電子機器の洗浄や製造、製薬工業、バッテリー製造、化学工業、医療設備の滅菌、エッチングプロセスなど、多くの産業で必要とされます。
軟水は、特にカルシウム(Ca)およびマグネシウム(Mg)などの硬水イオンの濃度が低く、主にナトリウム(Na)イオンを含む水を指します。硬水と比較して主にナトリウムイオン(Na⁺)を含むことが特徴です。一方、硬水にはカルシウム(Ca2+)およびマグネシウム(Mg2+)イオンが多く含まれています。以下は、軟水の主な特徴です。良好な洗浄性能:軟水は石けんや洗剤とよく泡立ち、洗浄効果が高まります。これは硬水が石鹸と反応して不溶性の物質を生成し、洗浄効果を低下させるのに対して、軟水ではこの影響が少ないためです。水垢が少ない:軟水を使用すると、湯沸かし器や給湯器、パイプなどに白い粉状の物質である水垢(カルシウムやマグネシウムの塩)が付きにくくなります。これにより機器のメンテナンスが容易になります。軟水はその低い硬度と特有の性質からさまざまな用途に利用されています。特に洗浄や製造プロセス、家庭での生活など多岐にわたる用途に使用されています。一方で、飲用水としては必要なミネラルを十分に摂取できないため、栄養の観点から補足が必要な場合があります。
機能水の効果や健康への影響については、科学的な研究が行われており、一部の機能水は特定の健康効果を提供する可能性がありますが、その効果は広く議論されています。
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